鑑草 中江藤樹著
−婦道訓話集−
(現代語訳:青山明史)
2011/5/11
更新
一) 親孝行の大切さ(ただし嫁入りする女性を対象としているので、夫の父母、特に姑への孝行が強調されています)
二) 節を守るべきこと(夫を裏切ってはいけないということ)
三) 嫉妬しないこと
四) 正しく子を育てること
五) 継子も実の子と同様に愛すべきこと
六) 家の使用人を大切にすること
七) 夫の兄弟の嫁と仲良くすること
八) 金銭に執着しないこと
藤樹の故郷の村では、江戸時代から長い間にわたって、嫁入り前の娘が「鑑草」を読む習慣があったそうです。そしてその村では、犯罪はただの1件も発生しなかった、という記録があるそうです。
中江藤樹の生涯について詳しく知るには以下の著作をお読みください。
・「代表的日本人」 内村 鑑三著 (岩波文庫)
・「小説 中江藤樹」 童門 冬二著 (人物文庫)
ここでは、鑑草の一部を私が現代語訳したものを載せていきます。
訓話自体は昔の中国のものなので、現代の日本人の感覚とは合わない部分もあると感じました。しかし各話に添えられた藤樹の評は現代にも通じる普遍的な内容が多くあると思います。
なお、中江藤樹の代表的な著作「翁問答」の現代語訳は中央口論社の「日本の名著
(11) 中江藤樹・熊沢蕃山」に収録されています。
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